

「鹽竈百人一首」の中の一つである歌。「死んでしまった人が煙になってしまった夕暮れ時、塩竈の浦の煙がどうして慕わしく感じないことがありましょうか」との現代語訳 港町・塩竈市が、平安の昔、都人の憧れの地であったことをご存じでしたか?今、千数百年の時を超えて、塩竈と京都を結ぶ縁が注目を集めているのです。
その縁のきっかけとなった存在が、平安時代の河原左大臣・源融。彼は有名な「源氏物語」の主人公「光源氏」のモデルといわれ、当時の国府多賀城に赴任の際、塩竈の融ヶ岡に館を建て日々を過ごしたと伝えられています。
都に帰ってからも塩竈の美しい風景が忘れられなかった彼は、京都六条の自邸に、難波(大阪)から毎日海水を運ばせて千賀の浦を再現。そこで貴族たちと管弦や和歌を楽しんだといわれています。
彼の邸宅があった場所は、現在の京都市下京区“本塩竈”の名とともにその名残りを今に伝えています。塩竈と京都の間にそんなつながりがあったとは、興味深いですね。

融ヶ岡から望む現在の千賀ノ浦。源融も、ここからの景色をこよなく愛したといわれています。 また、「源氏物語」の作者紫式部をはじめ、塩竈を詠んだ和歌は300首以上も。当時の風流人の憧れの地・塩竈に対する思いの深さがわかりますね。
貴族たちの間で“美しいもの”の代名詞にまでなった塩竈。この秋、その歴史を身近に感じる機会がやってきます!

風流を楽しんだ源融の庭園を再現した京都の渉成園 塩釜商工会議所では、風情あふれる塩竈の魅力を多くの人々に知ってもらおうと、平安ロマンを巡る市内散策のモデルプラン作りを予定。そこで、11月27日(火)に日帰り観光ルートを巡る「塩竈の新しい魅力発見・モニター」を、12月9日(日)〜10日(月)に1泊2日のツアーを開催しました。
塩竈の歴史に詳しい講師の案内で、奥州一之宮として名高い鹽竃神社や、藻塩焼き神事で知られる御釜人じゃなどを見学。また、かき鍋クルーズや酒蔵見学など、塩竈の食も味わいます。
あなたも、都人が愛した塩竈の地を巡り、思いをはせませんか。

塩竈市・融ヶ岡の景色

11月27日(火)
9:30JR仙石線・本塩釜駅 集合→9:40御釜神社→10:00愛宕神社→10:15伊勢物語モニュメント→10:40鹽竈神社→11:35亀井邸(源融について講話)→12:20〜14:00マリンゲート塩釜から乗船(昼食)→14:10阿部勘酒造店・酒蔵工場見学→14:50萩原商店→15:00JR仙石線・本塩釜駅 解散

12月9日(日)から10日(日)
【一日目】
10:30JR仙石線・本塩釜駅 集合→10:40愛宕神社→10:55伊勢物語モニュメント→10:40鹽竈神社→11:15阿部勘酒造店・酒蔵工場見学→11:45萩原商店→12:00〜12:45(昼食)→13:00鹽竈神社→14:00亀井邸(源融について講話)→14:40御釜神社→14:50本町ひろば→15:10マリンゲート着→15:15阿部平かまぼこ→15:40チャーター船→16:30桂島宿泊
【二日目】
9:00〜10:00桂島(小舟体験・島巡り)→10:10〜11:30野々島(海苔づくり体験)→13:00マリンゲート→13:45JR仙石線・本塩釜駅 解散
